保管什器の一斉変更でスペース活用140%アップ
物流改善代行事例 D社様
主な取り扱い商材:薫香製品・練香・匂い袋・香木
業種:製造卸売業
業態:有名寺社仏閣への卸、自社店舗、EC販売
抱えていたお悩み
D社様では、ピッキングミスや誤出荷が頻繁に発生しており、物流品質の低下によって企業のブランドイメージにダメージを受けていました。
手遅れになる前に、改善を進めたい気持ちはあったものの、計画が頓挫してしまい、全体の最適化が進まない状況が続いていました。各工程が属人化しており、新しいスタッフが覚えるのに時間がかかるため、効率的な作業が難しくなっていました。こうした問題により、自社での改善には限界を感じて根本的な変革に取り組む必要があると強く認識していました。
三協の実施した内容
自社の物流センターの大幅なレイアウト変更を行い、WMS(倉庫管理システムシステムの導入とともに保管什器の一斉変更を実施しました。この変更に伴い、全社員向けに説明会や勉強会を開催し、新しいシステムや手順の理解と習熟を促しました。
また、倉庫内業務はデジタル管理に移行することで、資材や部材、半製品などの管理をWMSで一元化をできるようにカスタマイズをしました。
さらに、別注品などの加工もシステム化することで、効率化とミスの削減を図りました。これにより、業務全体の効率が向上し、より精度の高い物流管理ができるように改善しました。
改善の結果
物流業務の効率化と品質向上を目指し、大規模なレイアウト変更や業務にあった保管什器の導入を実施しました。
これは、自社の物流センターのレイアウトを大幅に変更することで効率的な導線を確保し、保管什器の一斉変更を行うことで、保管のキャパシティーを140%まで拡大することができました。
さらに、繁忙期(お盆前など)には営業部門も即戦力として物流応援に参加できるフローを確立しました。これにより、人手不足を解消し、繁忙期でもスムーズに業務を進めることができました。
物流人員の意識改革にも力を入れ、「もっとこうすれば安全だ」という提案や、ミス発生時には原因究明を行う文化を育みました。この取り組みは、全社的な安全意識の向上とミスの削減に繋がり、より信頼性の高い物流サービスを提供する基盤を築くことが出来ました。
また、倉庫内業務のデジタル管理を導入し、資材や部材、半製品などの管理を一元化しました。これにより、在庫の正確な把握が可能となり、効率的な業務運営が実現しました。別注品などの加工もシステム化することで、さらに業務の精度とスピードを向上させました。
これらの取り組みの結果、販売先からも物流品質の向上に対する高評価の声をいただいているとお聞きしました。
具体的な数字の伸び率
物流人員数は改善前の12名から9名に減り、3名の削減を実現しました。
それにも関わらず、生産性は大幅に向上し、1日あたり120件の増加を達成しました。
さらに、欠品発生件数は大幅に減少し、毎日1〜3件発生していたものが、改善後は半年で3件にまで減少しました。これにより、年間で約356件の欠品削減を達成しました。
誤出荷の頻度も劇的に改善され、半年で64件発生していた誤出荷が、改善後は半年で2件にまで減少しました。
こうした、物流改善の結果、D社様の物流効率と品質が飛躍的に向上し、コスト削減と顧客満足度の向上を実現しました。
物流人員数 12名 → 9名 改善結果 3名減
生産性(出荷可能件数)300件/日 → 420件/日 改善結果 120件増
欠品発生件数 毎日1~3件 → 半年で3件 改善結果 356件減
誤出荷の頻度 半年で64件 → 半年で2件 改善結果 62件の削減
企業情報
- SKU数
- 1,000件
- 業種
- 製造卸売業
物流改善代行事例 D社様
主な取り扱い商材: 薫香製品・練香・匂い袋・香木